看護師の育児に関する昔と今

看護師の中には結婚や出産を経て、育児をしながら働いている人も少なくありません。中には、なかなか育児と仕事を両立できずに悩んでいる人もいます。その背景には、時代の流れとともに変わってきた家族の在り方や、女性の社会進出をサポートする制度の有無があるといえるでしょう。たとえば、二世代または三世代が同居することが一般的だった時代には、看護師の祖母や母親が育児を代わりに行っていたケースが多いのです。そのため、人によっては育児との両立に苦労しなかったという人も見受けられます。しかし、祖母や母親が病気などで育児ができなくなった場合には、代理人が見つからないという問題があったのです。

この頃は、家で子どもを育てることが当たり前という傾向がありました。その理由には、育児支援が充実していなかったことが原因だと考えられます。そして、時代の流れとともに祖母や母親と同居しない核家族が増え始め、身内の誰かに預けることが難しくなったのです。その状況を受け、日本では徐々に保育園や育児支援のサービスが増加し、多くの看護師が利用することとなりました。一方で、子どもが熱を出すと、仕事を早退して迎えに行かなければいけないなどの問題が起こります。正社員として働く看護師にとっては、育児との両立は現在でも困難な部分があるでしょう。看護師の育児と仕事の両立方法は時代とともに移り変わり、今後もどのように変わっていくのかが注目されています。